なぜ夏競馬は難しい?予想の難易度が上がる理由

中央競馬(JRA)の春の天皇賞、桜花賞、日本ダービーそして宝塚記念…と大規模なレースが行われる春競馬。春競馬が終わる6月くらいから夏競馬が始まります。春の盛り上がりと比べると夏競馬は若干観戦する人が少なくなります。その理由の1つに夏競馬が「難しい」と言われ敬遠される傾向があります。さて夏競馬が難しいと言われる理由は何なのでしょうか?

ローカル競馬場での開催

春や秋・冬の競馬開催はは東京・阪神・京都といった中央の主要競馬場が使用されますが、夏競馬は新潟・福島・札幌・函館・小倉などの「ローカル競馬場」での開催が中心になります。これらの競馬場は馬場形状やコース特性が特殊で予想が難しいという点が挙げられます。例えば、新潟競馬場は直線長かったり、小倉競馬場は坂が少ないなどが挙げられます。

出走する馬の変化

春のG1レースに出走した有力馬は夏になると秋・冬のレースに備えて長期休養に入り、夏競馬に出走しない事が多いです。一方で2〜3歳の未勝利戦や条件戦が中心のレーススケジュールになります。特に2歳馬は過去のレースデータも少なく、血統などから予想立てすることが多いため能力比較が難しく予想の難度も上がるという点が挙げられます。

気候と体調の変化

夏は高温多湿であり、馬にとっても体調の管理が難しい季節であります。そのため馬のコンディションが落ちやすいなどの点が挙げれます。発汗して体力を維持できなかったり、暑さで本来の能力を発揮できないことも考えられます。また九州や北海道などローカル競馬場に遠征することも多く、輸送距離が長くなり輸送疲れで能力を発揮できなかったり、体調を崩すということも挙げられます。

騎手の変化

重症を多く勝ちとるベテランの有力騎手が休養に入る事が多いです。一方若手騎手や経験の浅い騎手が騎乗することが多くなります。ベテラン騎手と比べて騎乗技術や判断力の差が出やすく、想定外のレース結果になることがあります。

G1レースが開催されない

春はG1レースの開催が多いですが、宝塚記念が終わるとG2、G3といった重賞レースや特別レースのみとなります。グレードが低いレースは投票率も低くなりオッズが分散したり、予想がしづらいという点が挙げられます。春や秋の競馬とは異なる出走メンバーとなり、データが少なく実力を把握しづらいという点が挙げられます。

結局はイメージ?

以上のような点から夏競馬は“荒れやすい” “予想が難しい” という印象を持っている競馬ファンは多いと考えられます。その分高配当が飛び出す可能性もあるため、予想の腕の見せ所と考える競馬ファンも少なくありませんし、普段注目されていない新馬を発見するチャンスとも言えます。では夏競馬を当てるにはどうすればいいか?

それは…出走馬の血統や得意不得意、出走コースの特徴や距離、騎手のテクニック、そして天候や馬場状況と調教やパドックでの様子にしっかりと目を光らせ予想する…という事が重要です。まあ…当たり前のことですね。

かがみ「外れるのはアンタの予想が下手なだけじゃないの…?」

こなた「…かがみん、それは禁句だよ…」

トップページへ戻る